店の商品に付いている縞模様のバーコードと、四角いQRコード。どちらも情報を読み取るためのコードですが、実は仕組みも得意分野も大きく異なります。用途に合わないほうを選んでしまうと、かえって手間が増えることもあります。この記事では、両者の違いを情報量・誤り訂正・読み取り方の面から比較し、使い分けの判断基準を整理します。
一次元コードと二次元コードの違い
バーコードは横方向にだけ情報を持つ一次元コードです。縞の幅と間隔で数字を表すため、扱えるデータは商品番号など限られた桁数に収まります。代表的な規格にEANコードやJANコード、物流向けのCode128などがあります。一方のQRコードは、縦と横の両方向に情報を持つ二次元コードです。面全体にデータを詰め込めるため、桁数は比較にならないほど多くなります。
情報量と誤り訂正の比較
もっとも大きな違いが、記録できる情報量と、汚れへの強さです。
- 容量:バーコードは数字中心で十数桁程度、QRコードは数百文字のテキストや長いURLも格納できる
- 誤り訂正:バーコードは一部がかすれると読めなくなるが、QRコードは欠けた部分を補って復元できる
- 文字種:バーコードは数字と一部記号が中心、QRコードは漢字や日本語もそのまま扱える
この誤り訂正の強さのおかげで、QRコードはロゴを重ねたり、多少汚れたりしても読み取れます。
読み取り方の違い
読み取る際の姿勢にも違いがあります。バーコードは縞に対して垂直にスキャンする必要があり、読み取り線を横切らせる形になります。レジのスキャナーが高速に読み取れるのは、この仕組みを前提にしているためです。QRコードは三つの隅にある位置検出パターンによって向きを判断するので、どの角度からでも自然にカメラを向けるだけで読めます。スマートフォンとの相性が良いのはこの点です。
使い分けの判断基準
結論として、用途によって向き不向きがはっきりしています。
- 商品管理やレジ会計など、決まった短い番号を高速で読むならバーコード
- ウェブサイトへの誘導、クーポン、名刺、決済など、利用者に情報を届けるならQRコード
- 両方を一枚に併記して、業務用と顧客用で使い分ける方法も有効
「誰が、何のために読むのか」を基準に選べば迷いません。QRコードにどんな情報を入れられるかは保存できる情報の一覧で、読み取りの手順はQRコードの読み取り方で解説しています。